元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告は、2026年10月現在もレバノンのベイルートに住んでいます。逃亡から7年、日本に戻った事実はなく、裁判は止まったまま。一方フランスでは欠席裁判が進み、判決は2027年1月21日の見通し。今どこで何をしているのかを追いました!
カルロス・ゴーンは今どこに?
結論から言います。元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告(72)は、2026年10月現在もレバノンの首都ベイルートに住んでいます。2019年末に日本を出国して以来、一度も戻っていません。日本での刑事裁判は事実上止まったまま、フランスでは欠席裁判が進む。これが「今どこにいるか」の答えです。
カルロス・ゴーンは今もレバノン・ベイルートにいる
逃亡から7年目、家族と過ごす「第二の人生」
ゴーン被告は1954年生まれの72歳。レバノンは自身のルーツの国で、家族や親族が暮らしています。現地では自宅を拠点に、オンラインで経営者や起業家へ助言する活動が報じられてきました。ワイン事業への投資を伝える報道もあり、静かな日々が伺えます。
ただし、自由に世界を飛び回れる身ではありません。国外に出れば拘束されるリスクがつきまとう。事実上の軟禁状態と表現するメディアもあります。
レバノン当局の出国禁止命令は今も続いている?
2020年1月、レバノンの検察当局はゴーン被告に出国禁止命令を出しました。インターポール(ICPO)の赤手配書を受けての措置です。この命令が正式に解除されたという報道は、2026年10月時点で確認できていません。
そもそも何があったのか、年表で振り返る
ここで一度、時系列を整理しておきましょう。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2018年11月19日 | 東京地検特捜部が逮捕、日産が会長職を解任 |
| 2019年4月 | 保釈 |
| 2019年12月29日 | 日本を出国、翌30日にベイルート到着 |
| 2020年1月 | ICPO赤手配書、レバノンが出国禁止命令 |
| 2022年4月 | フランス検察が国際逮捕状 |
| 2026年6月23日 | 日産株主総会で復帰提案(否決) |
| 2026年9月16日 | パリで初公判(本人は欠席) |
| 2027年1月21日 | 判決言い渡しの見通し |
2018年11月の逮捕と日産会長の解任
2018年11月19日、東京地検特捜部は金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いでゴーン被告を逮捕しました。その後、会社法違反(特別背任)でも追起訴されています。身柄拘束は約130日に及び、日産は11月22日の臨時取締役会で会長職を解任しました。
2019年末、大型の箱に隠れて日本を出国
2019年4月に保釈されたゴーン被告は、同年12月29日に日本を出国します。民間警備会社の協力のもと、大型の輸送箱に隠れて関西空港を抜けた——これが広く報じられた経緯です。翌30日にはベイルートに到着し、世界中が驚きました。
以来、一度も日本に戻っていない
出国から7年目に入った今も、本人が日本に戻った事実はありません。
なぜ今も捕まらないのか
「なぜ捕まらないのか」という疑問には、法制度の壁という明確な答えがあります。
レバノンと日本に犯罪人引き渡し条約がない
日本とレバノンの間に犯罪人引き渡し条約はありません。さらにレバノンは自国民の引き渡しに応じない立場をとっており、ゴーン被告はレバノン国籍も持っています。日本は身柄の引き渡しを求めてきましたが、実現していないんですね。
インターポールの国際手配書はどうなっている?
日本は2019年末に逮捕状を取り、翌2020年1月にはICPOの赤手配書がレバノン当局に届きました。赤手配書に強制力はありませんが、加盟国に入国すれば拘束される可能性があります。これが、ゴーン被告がレバノンから出られない理由の一つです。
日本の刑事裁判は「止まったまま」
日本で最も気になるのは「裁判はどうなったのか」ですよね。結論は、ほぼ止まっています。
日本では本人不在の公判が開けない仕組み
日本の刑事訴訟法286条は、被告人が公判期日に出頭しないときは開廷することができないと定めています。フランスのように欠席裁判で進めることができないんですね。そのため起訴された事件は公判前整理手続きの段階で止まり、初公判は開かれていません。
「無罪を証明したい」と語り続ける本人
ゴーン被告は一貫して無実を主張し、日産幹部や日本当局による「陰謀」に陥れられたと訴えてきました。自ら裁判を止めている状態でありながら潔白を主張し続ける。この矛盾こそ、事件の核心だと思います。
2026年9月、パリで欠席裁判が始まった
動きがあったのはフランスです。
争点はダチ前文化相への90万ユーロ
フランスのラシダ・ダチ前文化相への贈賄罪などに問われた裁判の初公判が、2026年9月16日にパリの裁判所で開かれました。検察によると、ゴーン被告が率いた日産とルノーの企業連合の統括会社は2010〜12年、弁護士だったダチ被告に弁護士報酬として計90万ユーロ(約1億6,000万円)を支払ったとされます。ダチ被告はEU議会内で統括会社の利益を守る違法なロビー活動をしたとされ、収賄罪で出廷しました。
本人は法廷に現れず、判決は2027年1月21日へ
ゴーン被告は公判延期を求めましたが退けられ、9月16日以降すべての審理を欠席。9月28日、検察は禁錮4年と罰金37万5,000ユーロを求刑しました。判決は2027年1月21日に言い渡される見通しです。
フランスは欠席裁判を認めているため、本人不在のまま判決が出る可能性があります。
それでも「自分しかいない」と語る理由
2026年6月、株主総会で起きた「復帰提案」
2026年6月23日の日産定時株主総会では、少なくとも1人の投資家がゴーン被告の復帰を求める提案を行い、圧倒的多数で否決されました。2年連続の巨額赤字と3期連続無配という状況が、そんな声を生んだのでしょう。
同月25日、ロイターのインタビューに応じたゴーン被告は、こう語っています。
「会社を救うことができる唯一の役職はCEOだ」「今日それを実現できる人物、あるいは適任者が1人いるとすれば、それは私だ」
引用:ロイター(2026年6月25日)
日産を「中国企業の子会社になる」と警告
さらに、経営方針を転換しなければ「より大きな企業、最も可能性が高いのは中国企業の小さな子会社になってしまう」と警告しました。裏付けとして挙げたのが、株価が2018年以降に約80%下落し、世界販売が年間500万台超から約300万台まで減ったという事実です。
とはいえ、これはあくまでゴーン被告本人の見解です。日産側は「憶測に基づく発言」としてコメントしていません。
世間の反応やSNSの声
ネット上では「まだレバノンにいたのか」「もう7年か」という驚きの声が多く見られます。一方で「日産がここまで落ちたのは誰の責任か」という議論も根強く、擁護と批判が交錯しているのが実情です。
まとめ:ゴーンの「今どこ」は、日産の「今どうなった」でもある
今回分かったことをまとめます。
【要点まとめ】
- 2026年10月現在もレバノン・ベイルート在住、出国禁止命令は継続とみられる
- 日本との引き渡し条約がなく、赤手配書があっても身柄確保は困難
- 日本では本人不在のため公判が開けず、裁判は止まったまま
- フランスでは欠席裁判が進行、禁錮4年求刑、判決は2027年1月21日
- 2026年6月の株主総会で復帰提案も否決、本人はCEO復帰に意欲
11月5日放送のカンブリア宮殿は、日産の復活をテーマにエスピノーサ社長が出演します(ゴーン本人の出演ではありません)。番組を見ながら「なぜここまで来たのか」を考えるとき、この7年間の重さが必ずよぎるはずです。
逃げた人、残った人、託された人。それぞれの立場から見える日産は、きっと違う顔をしているんでしょうね。新しい情報が入ったら、また追記していきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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